2010年8月25日、今年も栗の産地(秦皇島市青龍満族自治県)へ2010年新栗の状況を確認へ視察に行って参りました。
1. 今年は栗生産の自然周期では不作の年である。
木の成果率は去年より10%以上減少する見込み。 古木の実の数の状態はあまり良くなく、幼木の状態は普通。 栗子が成熟するのは、去年より10日間程度遅くなる見込み。 サイズは大粒傾向。 日本向け輸出規格は去年よりやや良くなる見込み。
2. 気候が乾燥したうえ、春の時期に寒かったため、イガの空包比率が10%以上も占めている。また、今回の調査では、3%近くのイガが既に落ちているケース(成熟しないまま)も散見された。栗子の産量への影響が懸念される。
【参考】 遷西県の降雨量 2008年度 723mm 2009年度 576mm 2010年度 1月‐7月 307mm (2009年度1月‐7月 416mm)
3. 今年の栗子の調達価格は去年より上昇する見込みである。
近年の中国国内需要の大幅増加や生栗・剥き栗の昨年度からの繰越在庫がないことから、農家が簡単に栗を販売しない(売り渋り)傾向が顕著になっている。(調達価格が年々大幅に上昇している)
4. 中国の近年の経済背景からみると、経済が急発展すると共に、中国国内市場からの需要も急激に増加している。特に農産品の価格の上昇が著しい。その一方、栗産地における鉱山開発(鉄鉱石)、道路建設等により栗生産に深刻な影響を与えている。また、生産管理コストの上昇(枝の剪定、水やり、除草等の人件費等)や3年連続で減産した事もあり、栗農家自体が生産意欲を失ってしまっている。栗子の調達価格の上昇要因ばかりが目立つため、調達のタイミング等、細心の注意が必要である。
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